本記事では高知名物の中でも、8月が旬といえる魚に焦点を当てて、一覧で解説していきます。
8月の高知は何を食べるべきなのか。高知名物「かつお」は8月は旬にあたるのか。
そして高知の夏限定の「幻の味」である「メジカの新子」は旬を迎えているのか。
これらについて、地元高知の水産会社が解説していきます。
※旬は学術的に定義されるものではないので、若干の地域差があります。
※年によっても異なるので、参考程度にご確認ください。
※各月の旬は「高知の魚・水産物の旬カレンダー（1月～12月）」でチェック！
目次
8月が旬の高知の魚①：メジカの新子
高知県の、限られた地域の、限られた期間でのみ食べることができ、その希少性の高さから「幻の味」「幻の魚」と称されている魚、それが「メジカの新子」です。流通する時期は8月～9月中旬となっています。
メジカの新子とは、ソウダガツオ（高知の方言でメジカ）の稚魚（生後1年未満）のことで、主に高知の中西部に位置する中土佐町久礼と須崎市でのみ流通する、極めて珍しい魚です。
消費期限が非常に短く、釣り上げてから1日経過したメジカの新子は食べることができません。半日経過時点でも食べるのが困難になるため、海に近い漁師町である中土佐町と須崎市で食べることができます。
ぶしゅかん（仏手柑）をしぼって食べるのが一般的で、その酸味と新子のもちもち食感は多くの人を魅了します。高知県民からはもちろん、全国のメディアが特集してきたため、県外からもたくさんの方が食べに訪れるほど、人気となりました。
釣り上げ直後の鮮度抜群の新子を食べるなら、久礼大正町市場のある「中土佐町」がおすすめ。シーズン中は行列となり、30分～2時間ほど待つ場合もあるので、朝早くから行動するようにしましょう。
他にも、須崎市や高知市で提供している飲食店・居酒屋も多くあります。この時期の高知では必食ですよ。
8月が旬の高知の魚②：アユ（天然）
日本三大清流のひとつ「四万十川」や、水質日本一を何度も獲得している「仁淀川」など、美しい河川を有する高知県は川魚の名産地です。
なかでも『あゆ王国高知』と称される高知では、天然の鮎（アユ）は必食で、5月中旬～10月頃に旬を迎えます。
主な産地は四万十川、仁淀川、物部川、奈半利川、安田川、吉野川など。高知名物「鮎の姿寿司」は、郷土料理を楽しみたい方におすすめです。
ぜひ高知のきれいな河川でとれたアユをお楽しみください。
8月が旬の高知の魚③：うなぎ（天然）
うなぎは高知県の夏を代表する魚で、6月～9月頃に旬を迎えます。
天然うなぎは、四万十川や仁淀川、奈半利川など県内各地の清流でとれます。透き通った水で育った天然うなぎは格別です。夏のスタミナ補給もかねて、ぜひ南国高知で旬をお召し上がりください。
また天然うなぎだけでなく、高知は全国屈指の養殖うなぎの産地です。田野町の奈半利川流域で生産されている「西岡うなぎ」や、四万十町の四万十川流域で生産されている「四万十うなぎ」が有名で、いずれも全国に根強いファンを有しています。
技術の進歩によって、うなぎは天然よりも養殖の方が美味しい場合も多くなりました。
旬を楽しめる天然、一年を通して美味しい養殖、お好みの方をお召し上がりください。
▼四万十うなぎのご購入はこちら
【四万十産】養殖 四万十うなぎ（蒲焼き・白焼き）
▼西岡うなぎのご購入はこちら
【田野町産】養鰻 西岡うなぎ（蒲焼き）
8月が旬の高知の魚④：手長エビ（川海老）
魚ではありませんが、高知名物の水産物として「手長エビ」は外せません。
手長エビとは、河川に生息する小さなエビのことで、名前の通り長い手を有しています。高知県では6月～9月頃が旬にあたります。
県内各地を流れる川に生息していますが、なかでも四万十川でとれる手長エビが有名。同地域で手長エビの養殖に世界で初めて成功し、大きな話題にもなりました。
塩の素揚げや唐揚げで食べるのが高知流です。県内の居酒屋などでは扱っている店舗が多いので、ぜひお召し上がりください。
8月が旬の高知の魚⑤：シイラ
暖かい海域に生息するシイラ。高知の土佐沖はシイラの絶好の漁場で、高知では5月～11月頃が旬にあたります。
鮮度落ちが早いシイラでも、漁場が近く水揚げすぐのものが流通する高知では刺身で食べることが可能。香南市や四万十町が主な産地です。
8月はかつおの旬にあたる？特徴は？
高知のかつおの旬は、初鰹（3月～5月：春～初夏）と戻り鰹（9月～11月：秋）です。
夏にあたる6月・7月・8月は旬には該当しませんが、冬のように水揚げが落ち込む「シーズオフ」ではないのでご安心ください。
いわゆる「夏鰹」は、たんぱくでさっぱりとした初鰹と、脂が濃厚な戻り鰹の中間にあたる身質が特徴です。特に8月は夏休みシーズンでもあるので、かつおを求めて多くの方が高知を訪れます。
旬でなくても高知のかつおは格別ですよ。ぜひ本場高知の夏鰹をお楽しみください。
▼『龍馬鰹たたき』のご購入はこちらから！
【高知名物】藁焼き龍馬鰹たたき｜高知産品通販サイト 七和海岸通り市場
高知の旬の魚を食べられる魚市場
高知で新鮮な魚を食べられる魚市場は「久礼大正町市場」「高知市中央卸売市場」「ひろめ市場」の3つです。
なかでも、8月はかつおだけでなく「メジカの新子」も食べていただきたいので、久礼大正町市場がおすすめ。最高品質のかつおが食べられる市場として有名で、同時にメジカの新子も食べることができます。
それぞれの市場内の人気店やアクセスの詳細は「高知観光で外せない魚市場３選！ランチ・食堂の人気店も紹介！」で解説しています。ぜひご覧ください。
高知の美味しい魚・水産物を購入するなら七和海岸通り市場
「幻の魚」メジカの新子が旬を迎える8月。夏鰹も美味しいですが、新子も食べることを強くおすすめします。
また「この時期に高知に行けない」という方は、ぜひ七和海岸通り市場をご利用ください。
七和海岸通り市場とは、高知県の水産会社が選び抜いた、高知県産の水産物を取り揃えた通販サイトです。
藁焼き鰹たたきをはじめ、本まぐろ、釜揚げしらす、うなぎ、漬け丼など、幅広い水産物を取り扱っています。
ぜひ当サイトをご活用いただき、高知が誇る海の幸や加工品をお楽しみください。
