本記事では高知名物の中でも、9月が旬といえる魚に焦点を当てて、一覧で解説していきます。
9月の高知は何を食べるべきなのか。高知名物「かつお」は9月は旬にあたるのか。
高知の夏~初秋限定の幻の味、「メジカの新子」は旬を迎えているのか。
これらについて、地元高知の水産会社が解説していきます。
※旬は学術的に定義されるものではないので、若干の地域差があります。
※年によっても異なるので、参考程度にご確認ください。
※各月の旬は「高知の魚・水産物の旬カレンダー(1月~12月)」でチェック!
目次
9月が旬の高知の魚①:かつお(戻り鰹)
高知を代表する魚「かつお」は、3月~5月と9月~11月の二回旬があり、後者のかつおは「戻り鰹」と呼ばれます。
回遊魚であるかつおは、春から夏にかけて餌を求めて北上した後、秋から冬にかけて南下します。
餌を食べて大きくなっているので、豊富な脂ともっちりとした食感が特徴。サイズも比較的大きいため、刺身・タタキのどちらで食べても美味しいです。
高知流の「藁焼き」との相性も抜群で、藁が香る身が口の中で溶ける様はやみつきに。
9月に高知に来て戻り鰹を食べない選択肢はありません。ぜひお楽しみください。
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9月が旬の高知の魚②:メジカの新子
高知県の、限られた地域の、限られた期間でのみ食べることが可能で、その希少性の高さから「幻の味」や「幻の魚」と称されている魚、それが「メジカの新子」です。流通する時期は8月~9月中旬となっています。
メジカの新子とは、ソウダガツオの稚魚(生後1年未満)のことで、主に高知の中西部に位置する中土佐町久礼と須崎市でのみ流通する、極めて珍しい魚です。※ソウダガツオを高知の方言で「メジカ」といいます。
消費期限が非常に短く、釣り上げから1日経過したメジカの新子は食べることができません。半日経過時点でも食べるのが難しくなるため、海に近い漁師町である中土佐町と須崎市で食べることができます。
柑橘類の「ぶしゅかん」をしぼって食べるのが一般的で、その酸味と新子のもちもち食感は多くの人を魅了します。今では、高知県民だけでなく、県外からもたくさんの方が食べに訪れるほど、人気となりました。
鮮度抜群の新子を食べるなら、久礼大正町市場のある「中土佐町」がおすすめ。中土佐町は「鰹の國」としても有名で、戻り鰹と同時にメジカの新子を楽しめます。シーズン中は行列となり、1時間以上待つ場合もあるので、朝早くから行動するようにしましょう。
食べられる時期が終わるタイミングは毎年異なります。SNSなどで事前に調査しておくことが必要です。
9月が旬の高知の魚③:アユ(天然)
日本三大清流のひとつ「四万十川」や、水質日本一を獲得した「仁淀川」など、美しい河川を有する高知県は川魚の名産地です。
『あゆ王国高知』とも称される高知では、天然の鮎(アユ)は必食で、5月中旬~10月頃に旬を迎えます。
主な産地は四万十川、仁淀川、物部川、吉野川、奈半利川、安田川など。高知名物「鮎の姿寿司」は、郷土料理を楽しみたい方におすすめです。
高知のきれいな河川でとれたアユをお楽しみください。
9月が旬の高知の魚④:うなぎ(天然)
うなぎは高知県の夏を代表する魚で、6月~9月頃に旬を迎えます。
天然うなぎは、四万十川や仁淀川など県内各地の清流で水揚げされます。透き通った水で育った天然うなぎは格別なので、夏のスタミナ補給もかねて、ぜひ南国高知で旬をお召し上がりください。
また天然うなぎだけでなく、高知は全国屈指の養殖うなぎの産地でもあります。田野町の奈半利川流域で生産される『西岡うなぎ』や、四万十川流域で生産される『四万十うなぎ』が有名で、いずれも全国に根強いファンを有しています。
技術の進歩によって、うなぎは天然よりも養殖の方が美味しい場合も多くなりました。
旬の終わりが近付いた天然もの、一年を通して美味しい養殖もの、お好みの方をお召し上がりください。
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9月が旬の高知の魚⑤:手長エビ(川海老)
高知名物の水産物として「手長エビ」は外せません。
手長エビとは、河川に生息する小さなエビのことで、名前の通り長い手を有しています。高知県では6月~9月頃が旬にあたり、9月は旬の終了間際です。
県内各地を流れる川に生息していますが、なかでも四万十川でとれる手長エビが有名。四万十川が流れる中土佐町では、手長エビの養殖に世界で初めて成功し、大きな話題にもなりました。
塩の素揚げや唐揚げで食べるのが高知流です。居酒屋などで扱っている店舗が多いので、ぜひお召し上がりください。
9月が旬の高知の魚⑥:シイラ
暖かい海域に生息するシイラ。温暖な高知の土佐沖はシイラの絶好の漁場で、高知では5月~11月頃が旬にあたります。
シイラは鮮度落ちが早いですが、漁場が近く水揚げすぐのものが流通する高知では刺身で食べることも可能。香南市や四万十町が主な産地です。
高知の旬の魚を食べられる魚市場
高知で新鮮な魚を食べられる魚市場は「久礼大正町市場」「高知市中央卸売市場」「ひろめ市場」の3つです。
なかでも、戻り鰹とメジカの新子を同時に楽しめる久礼大正町市場がおすすめ。漁師町の雰囲気も同時に楽しめます。
それぞれの市場内の人気店やアクセスの詳細は「高知観光で外せない魚市場3選!ランチ・食堂の人気店も紹介!」で解説しています。ぜひご覧ください。
高知の美味しい魚・水産物を購入するなら七和海岸通り市場
戻り鰹シーズンが始まり、「幻の魚」メジカの新子もまだ食べられる9月。他の旬も魚も多いので、高知観光を十分に楽しめます。
また「この時期に高知に行けない」という方は、ぜひ七和海岸通り市場をご利用ください。
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